【絵画・査定】具体美術とは?代表作家の特徴と買取価格について
具体美術とは、「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」を合言葉に、新しい芸術を思考する前衛美術のことです。具体美術の代表作家が手掛けた絵画は高く評価されています。具体美術作品の売却・査定をご検討中でしたら、専門業者にご相談ください。
世界的にも高く評価されている具体美術作品の歴史・価値とは?

絵画に詳しい方でしたら、具体美術という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。具体美術とは、「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」を合言葉に、新しい芸術を思考する前衛美術のことです。一般的にはそれほどポピュラーな表現手法ではありませんが、具体美術作品の中には数千万円からそれ以上もの高値で取引されている作品もあります。
こちらでは、具体美術の歴史と、特に有名な3人の画家をご紹介いたします。
具体美術の歴史
具体美術の始まりは、1954年に吉原治良などによって「具体美術協会」という前衛美術集団が結成されたことです。
「人の真似をするな、今までにないものをつくれ」が具体美術のコンセプトであり、絵画作品だけではなく、パフォーマンスアートやハプニングなど、幅広い意味での芸術活動が展開されました。抽象性を超えて、純粋な創造の可能性を追求する具体美術の活動は、海外でも注目を浴びています。ロサンゼルス近代美術館やニューヨーク近代美術館でも、大規模な回顧展が開催されました。
白髪一雄作品の特徴と価値
白髪一雄(しらがかずお)は1924年に尼崎市で生まれ、同じく具体美術で活動した田中敦子や村上三郎らと結成した「ゼロ」会で活動していました。その後1955年に具体美術協会に入会しました。床に広げたキャンヴァスの上に大量の絵の具を置き、天井から吊るしたロープにつかまりながら足で描くスタイルを考案。分厚く盛り上がった油絵具によるダイナミック感とスピード感の中にストイックさも垣間見れる独特の画風で世界的に評価を得ています。
1971年に比叡山延暦寺で得度もしました。また、1993年にはヴェネツィア・ビエンナーレに出展しました。具体美術のメンバーの中では一番高い買取金額が期待できます。
元永定正作品の特徴と価値
元永定正(もとながさだまさ)は1922年生まれの画家で、具体美術協会には1955年から参加しました。絵本の制作活動なども積極的に行っており、兵庫県文化賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ(フランス政府)、紫綬褒章など数々の賞を取りました。
作風は年代によって異なり、大きく2つに分けられます。
1つは、日本画のたらし込みからヒントを得て、画面上に絵の具を流した作品で、もう1つは丸や四角などの記号から構成されるエアブラシを使った可愛らしい抽象画です。
谷川俊太郎や山下洋輔などとコラボした絵本も出版しており、2013年にグッゲンハイム美術館で「具体」をテーマにした展覧会が開催された際には、海外でも高い評価を受けました。
ちなみに、どちらの画風も高い評価を受けていますが、1960年代の垂れ流しの作品は制作数も少ない為、より希少性が高く高額での査定が期待できます。
松谷武判作品の特徴と価値
1937年、大阪府に生まれた松谷武判(まつたにたけさだ)は、初期の頃は日本画家を志し、1957年西宮市展日本画部に入選しました。1960年より吉原治良に師事し、1962年からビニール接着剤を用いたレリーフ状の作品を制作するようになります。この作品は吉原に高く評価され、1963年に具体美術協会会員となります。
1966年、第1回毎日美術コンクールで大賞を受賞した後にフランス政府給費留学生として渡仏し、以降半世紀以上に渡ってパリで活躍し、現在に至っています。具体美術が再評価されてからは世界的なビッグギャラリーとも契約し、また、ポンピドー・センターでの個展開催など高い評価を受けています。立体感のある独特な作品は、国内外で人気があり、高値での取引が行われています。
株式会社アートフラールでは、具体美術の絵画作品の買取を実施しております。2004年からは神戸市内に直営ギャラリーを構えており、店舗に直接絵画をお持ち込みいただくことも可能です。また、メールやLINEでの査定のご依頼も承っておりますので、買取・査定をご希望の方はぜひ一度ご相談ください。
具体美術作品の査定・買取依頼は株式会社アートフラールへ

具体美術の始まりは、吉原治良などの画家によって前衛美術集団「具体美術協会」が結成されたことです。協会自体は1972年に解散しますが、白髪一雄、元永定正、松谷武判はもとより、吉原治良や嶋本昭三、田中敦子たちの作品は21世紀に入ってから世界的に注目を浴びるようになりました。これまで、国内では数十万~百万円程度で取引されていた具体美術の絵画は、国際オークションなどで高額で取引されるようになり、現在に至っています。
具体美術の作品を高く売却するためには、作者が具体美術協会の会員であるかどうかが大きなポイントとなります。例えば、具体美術協会のリーダーである吉原治良の作品も、高額買取が期待できます。
また、鑑定書が付属していれば高価査定が可能です。
株式会社アートフラールは、具体美術の作品の買取実績が豊富です。経験豊かな店主が相場に基づいた適正価格をご提示いたします。ご自宅に保管している絵画・美術品の売却をご検討中の方は、LINEやお問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
絵画の買取・査定についてのお役立ちコラム
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