【絵画・査定】篠田桃紅・李禹煥の作品の特徴と価値について | 株式会社アートフラール

篠田桃紅の略歴と作風

篠田桃紅（しのだとうこう）は1913年、日本の租借地であった関東州大連（現在の中華人民共和国遼寧省大連）で生まれ、5歳の頃に初めて墨と筆に触れました。その後、独学で書を学び、1956年にアメリカへ渡り、ニューヨークを拠点にボストンやシカゴ、シンシナティなどで個展を開催します。日本に帰国してからは、東京・芝にある増上寺大本堂の襖絵を手掛けました。

彼女の「墨アート」と呼ばれる独特な墨を使った抽象画は、国内外で高く評価されており、メトロポリタン美術館やボストン美術館、大英博物館など世界的に有名な美術館にも作品が収蔵されています。2005年には、ニューズウィーク（日本版）の「世界が最も尊敬する日本人100人」に選出されました。現代的でありながら先鋭的な造形表現が、現在でも多くのファンを魅了しています。

篠田桃紅の作品の価値について

篠田桃紅の作品は非常にシンプルで、墨色や朱・金・銀を主体としたものが多いです。

数多くある作品の中でも、華やかな朱と金・銀を多用した作品は買取価格が上がる傾向があります。また、篠田桃紅はリトグラフを中心に版画を制作しています。サイズやコンディションによって買取価格は異なりますが、手彩が施されている作品の評価は高く、高額買取が期待できます。

李禹煥の略歴と作風

もう1人の芸術家、李禹煥（リ・ウファン）は1936年に韓国・慶尚南道咸安郡で生まれました。「もの派」の主導的役割を果たしたことでも知られています。ソウル大学美術学校を中退後、来日した彼は、赤瀬川原平や石子順造などと交友を結びました。

1991年、フランス文化省から「芸術文芸勲章シュヴァリエ」を受章しました。さらに2002年には紫綬褒章を受章し、2010年に安藤忠雄とコラボレーションした李禹煥美術館がオープンしました。美術批評も手がけており、「出会いを求めて 新しい芸術のはじまりに」など著書が多数あります。

李禹煥の作品は、手を加えることを最小限に抑えた自然の素材を使用していることが特徴です。また、キャンバスの一部に手を加えて、鑑賞者に空間の広がりを感じさせる、余白が印象的な作品が多いです。

李禹煥の作品の価値

買取市場で出回っている作品は、油彩や顔彩、水彩画、ドローイング、版画などが中心です。ただし、流通数自体は少ないため、買取価格が高額になるケースも多いです。また、最近は2000年以降のシリーズ作品が特に人気で買取価格が高くなりやすいです。遺品整理などで李禹煥の作品が出てきた場合には、躊躇せず買取に出すことをおすすめします。

株式会社アートフラールでは、篠田桃紅や李禹煥など著名な作家の作品の買取に対応しております。作品を売却したいとお考えでしたら、ぜひご利用ください。全国対応の出張買取も実施しておりますので、遠方にお住まいの方もお気軽にご相談いただけます。

また、株式会社アートフラールはお客様から買い取った美術品や版元・作家から直接仕入れた作品を販売しております。取り扱い作品に関してはホームページでご覧いただけますので、篠田桃紅や李禹煥の作品を購入したい方、売却したい方はぜひ参考にしてみてください。