【画家の絵画を査定】津高和一・篠田桃紅・草間彌生作品の価値を把握するコツ
人気画家の絵画を査定する前に!作品の価値を正しく把握するコツについて
人気画家の絵画作品などを売却する場合、査定でその価値を正しく把握する必要があります。国内外で高い人気を誇る津高和一・篠田桃紅・草間彌生の作品を査定したい方に向けて、押さえておきたいポイントなどをご紹介いたします。
津高和一・篠田桃紅・草間彌生の本当の価値は?査定ポイントをチェック!
津高和一・篠田桃紅・草間彌生は、20世紀後半を代表する日本の前衛芸術家です。伝統的な美術とは異なる新しい表現方法や素材を用いて社会や政治に対するメッセージ性を込めるなど、それぞれの創作スタイルで幅広く活動し、現代美術の発展に大きく貢献しました。国内外で根強い人気があるため、高値で取引される作品も多いです。売却や買取査定を検討している場合、作品の価値を正しく把握することから始めましょう。
作品の査定ポイント
絵画作品などの査定は、様々な要素を総合的に判断して行われます。まずは、代表的な査定ポイントについてご説明します。
作品の制作年代と技法
時代によって作品の価値が大きく変動することがあります。特に近現代美術の場合、制作年代が作品の意味や価値を理解するうえで重要となる場合があります。また、油彩・水彩・日本画など、使用されている技法も作品の価値を左右する要素です。その技法が画家独自のスタイルで表現されているかどうかも評価の対象となります。
作品の状態とサイズ
作品の状態は作品の価値に大きく影響します。シミ・汚れ・傷・キャンバスの劣化などが見られると、査定額が下がるケースも少なくありません。作品のサイズに関しては、一般的に大きいほうが価値は高くなる傾向です。ただし、作品のモチーフや構図によっては、小さい作品のほうが金額的に高い場合もあります。
作家の知名度と経歴
絵画の査定においては、作家の知名度と経歴も大きな要素となります。例えば、津高和一は具象と抽象の間を行き来する独自の画風で知られ、戦後の日本美術界を代表する画家の一人です。篠田桃紅は墨を使った抽象画家の第一人者として知られています。草間彌生は網目や水玉模様をモチーフにした作品で知られ、世界的に活躍する現代美術家です。
作家の人生や活動内容、受賞歴なども作品の価値に影響を与える場合があります。
市場での取引実績
買取やオークションなど、過去にどれくらいの価格で作品が取引されたのかは、査定額を決めるうえで重要な参考情報となります。また、どのジャンルの作品が人気か、どのような作家が注目されているかといった現在の市場動向も査定額に影響を与えます。
これらの査定ポイントはそれぞれが独立しているわけではなく、互いに関連し合っています。例えば、著名な作家の作品であっても状態が悪い場合は査定額が低くなります。反対に無名作家の作品でも希少価値が高かったり、市場で人気が高まっていたりすれば、査定額が高くなる可能性が考えられます。
その他、査定に影響を与える可能性のある要素として以下も挙げられます。
- 作品の題材やモチーフ
- 作品の署名や落款の有無
- 作品の証明書・鑑定書の有無
- 作品の来歴
査定は、絵画などの作品を売却する前に行うべき重要なものです。豊富な知識と経験を持つ専門家に相談し、作品の価値を評価してもらうことをおすすめします。
名作を効果的に保管する方法と注意点
絵画は時間の経過とともに劣化することがあります。特に、津高和一や篠田桃紅、草間彌生などの有名画家の作品は、その価値を保持するために適切な保管が必要です。まず、絵画の保存場所は直射日光や湿気を避けることが重要です。紫外線は色褪せを引き起こし、湿気はカビや劣化の原因となります。
次に、温度と湿度の管理も欠かせません。急激な温度変化や高湿度は、キャンバスや紙の劣化を早める可能性があります。理想的な環境は、温度が22℃、湿度が50~60%程度です。
さらに、絵画を取り扱う際には手袋を使用し、直接触れないようにしましょう。指紋や皮脂が付着すると、長期間の間に劣化を招く可能性があります。フレームやアクリルケースに入れて保管することも有効です。
最後に、定期的な点検と清掃を行い、不具合や劣化の兆候がないか確認することも大切です。これにより、絵画の価値を長期間にわたって保持できます。専門家のアドバイスを受けながら、最適な保管方法を実践しましょう。
査定を依頼する業者の選び方
大切な作品を売却するにあたり、慎重な判断が求められます。適正な価格で手放すのであれば、専門知識と経験豊富な業者を選ぶことが重要です。
信頼できる専門業者の重要性
先述したように、絵画などの価値は作品の状態だけでなく、制作年代や技法、作家の知名度や経歴、市場での取引実績など、様々な要素が複雑に絡み合っています。これらの要素を見極め、正確な価値を判断しなければなりません。そこで重要となるのが信頼できる専門業者の存在です。
信頼できる業者の特徴としては独自の査定士が在籍しており、作品の価値を多角的に評価し、適正な査定額を算出します。また、作品に対する深い理解と真摯な姿勢に基づき、丁寧な対応が期待できます。さらに、これまでの買取実績から市場動向を的確に把握し、お客様にご満足いただける価格を提示します。専門家に相談することで、作品に込められた真の価値を把握したうえで売却できるのです。
買取実績と対応力のチェック
信頼できる専門業者を選ぶ際は、買取実績と対応力を確認することが重要です。買取実績については、査定件数や高額買取事例などが注目したいポイントになります。また、対応力についてはスピーディーな査定や、わかりやすい説明を行う業者を選びましょう。買取実績と対応力を総合的に見極めることで、公正な価格を提示する業者を見つけることができます。
信頼できる専門業者は客観的な査定根拠に基づいて、適正価格を提示することを常に心がけています。希望やニーズに合った業者を選び、作品の価値を最大限に引き出しましょう。
査定に影響する?主な絵画のジャンル
絵画のジャンルは、その作品が作られた時代や、表現手法、題材によって大きく分かれます。そして、これらのジャンルは絵画の価値、つまり査定額に大きく影響を与える要素の1つです。
主な絵画のジャンル
- 日本画:日本の伝統的な技法で作られた絵画。水墨画、大和絵などが代表的
- 洋画:西洋の技法で作られた絵画。油絵、水彩画などが代表的
- 版画:版木や石版などに絵を彫り、紙などに転写して複製した絵画。木版画、リトグラフなど
- 現代アート:現代の美術で、従来の絵画の概念にとらわれない自由な表現が特徴
- 抽象画:具象的な対象を描かず、形や色、線などを用いて抽象的に表現した絵画
ジャンルが査定に与える主な影響
人気のあるジャンル
現代アートや日本画などは、コレクターが多く、高値がつく可能性があります。
希少なジャンル
特定の画家の作品や、特定の技法で作られた作品は、希少性が高く、高値がつく場合があります。
作品のテーマ
風景画、人物画、静物画など、作品のテーマによっても価値が変動することがあります。
絵画の査定前に!真贋を見抜くコツは?
有名画家の作品には、残念ながら贋作も存在します。真作と贋作を見分けるのは専門家でも困難な場合があり、所有者自身も真贋を見抜く知識を持つことが重要です。
真贋鑑定のポイントとしては、画家の特徴であるサインや落款、画材や技法、作品の状態、来歴の確認などが挙げられます。贋作の場合、サインや落款が不自然だったり、画材や技法が画家の特徴と一致しないことがあります。また、保存状態が不自然に良い場合や修復跡が雑な場合も注意が必要です。作品の来歴が明確であることは真作である可能性を高めます。
より確実な真贋鑑定には、信頼できる鑑定機関が発行した鑑定書が重要です。鑑定書は作品が真作であることを証明するだけでなく、作品の価値を客観的に評価するうえでも役立ちます。
贋作は金銭的な損失だけでなく、美術品への信頼を失うことにもなりかねません。絵画を査定に購入する際は、真贋鑑定について慎重に検討し、信頼できる専門家や鑑定機関に相談することが推奨されます。
津高和一・篠田桃紅・草間彌生の略歴・作風について
津高和一の生涯・作風
1911年 | 大阪府大阪市生まれ |
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1927年 | 詩人として活動をスタート 個人詩誌「貌」を創刊 |
1938年頃 | 中之島洋画研究所で洋画を学ぶ |
1946年 | 行動美術協会展に出品 |
1950年 | 行動美術関西展で友山荘賞を受賞 |
1957年 | サンパウロ・ビエンナーレに出品 |
1968年 | 大阪芸術大学教授に就任 |
1995年 | 逝去 |
津高和一は1911年、大阪府大阪市で生まれます。16歳で詩人としての活動をスタートし、個人雑誌「貌」を創刊するなど、同人として作品を発表します。戦後、絵画に興味を持つと中之島洋画研究所で洋画を学びます。1950年代前半頃に行動美術協会に加入すると、これまでの具象画から抽象画へと作風を変化させていきます。簡潔な抽象表現は海外でも高い評価を得て、国内外で活躍するようになります。晩年は、より自由で静謐な抽象画を生み出しました。
篠田桃紅の生涯・作風
1913年 | 中国・大連に生まれる |
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1936年 | 東京の鳩居堂画廊で初の個展を開催 |
1951年 | 書道芸術院に所属 |
1954年 | ニューヨーク近代美術館「日本現代書展」に出品 |
1956年 | 渡米 ニューヨークで制作活動をスタート |
1996年 | シンガポール国立近代美術館で日本人作家初の個展を開催 |
2006年 | 「世界の最も尊敬する日本人100人」(ニューズウイーク)に選出 |
2021年 | 逝去 |
主に墨と和紙を用いた抽象作品で知られる篠田桃紅は、100歳を越えても活躍し続けた書家であり抽象画家です。渡米後、日本の湿潤な風土が墨の特性を活かすことを再認識し、墨を使った独自の抽象表現を確立していきます。作品のテーマは自然・宇宙・生命など、多岐にわたります。線の表現にこだわっており、力強く繊細な線が織りなす作風は見る者に深い感動を与えます。
草間彌生の略歴・作風
1929年 | 長野県松本市生まれ |
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1957年 | 渡米 |
1966年 | 第33回ヴェネチア・ビエンナーレに参加 |
1973年 | 帰国 小説家としての活動もスタート |
1993年 | 第45回ヴェネチア・ビエンナーレに参加 日本代表として日本館初の個展を開催 |
2000年 | 第50回芸術選奨文部大臣賞を受賞 |
2016年 | 文化勲章受章 |
2017年 | 東京都新宿区に草間彌生美術館がオープン |
言わずと知れた日本を代表する世界的なアーティストであり、国際的な人気を誇ります。幼少期より、水玉や綱模様をモチーフに幻想的な絵画を制作しています。また、鏡や電飾を使ったインスタレーションやカボチャをモチーフにした彫刻作品など、様々な表現方法を用いており、多くのアーティストにインスピレーションを与えている存在です。現在も、想像を遥かに超えるような独創的な作品を生み出しています。
株式会社アートフラールでは、著名な作家の作品の買取に対応しております。様々なジャンルの査定・買取を行ってきた実績を活かし、心を込めて査定いたします。絵画などの売却をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
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